関西の人は東京にいたらもっと就活は楽になったはず、って思うけど
そんなことありえない。
普通に、「関東にいたら」っていうありえない仮定を置くこと自体おかしい話なんだけど、やっぱりそう考えてしまうことは何回もある。だって、東京にいたら何回も夜行バスを使って、お金をかけて説明会や面接のために行かなくていいし、面白いイベントにも何回も参加しようと思ったらできるのって、ものすごい幸せじゃない!?って。
でも、これってやっぱり『ないものねだり』をしているんだなといつも自己嫌悪に陥ってしまう。
自分がそういう立場にいないからこそ、そう言えることって結構あると思う。
だから、経営の話でも顧客のことばかり聞いていると、いつの間にか全く欲しくもない商品を作って販売してしまうこともあるみたい。
この前、「自分が東京にいたとしたら」っていうのを本当に現実的に考えてみた。そうしたら多分就活真剣にやってないし、多分面白いイベントにも参加しないと思う。だって、そういう存在が身近にありすぎるから。
ぼくは出身が静岡なんだけど、地元に住んでたら富士山なんて何回でも見放題だし、もう全校の校歌に「富士山」っていうキーワードが入ってしまうくらい、当たり前のこと。「静岡だから、富士山に登りやすいよねー(すぐに登れるよね、ってことだと思う。)」ってよく言われるけど、逆に近すぎると「まあ、また今度でいいや」ってなってしまう。だから、静岡の人は富士山に登ったことのある人が少ない(と思う、周りでは)。
つまり、そういうことに関わる機会が多いほど、それに応じて、関わろうと思う気持ちの優先順位が下がってしまう。それに、機会が多いから、「また今度」ってなってしまって、結局何もやらない、なんてことも。
俺は今まで、その時その時を大切に直観で生きてきた。|ヘルメ|ALONEだった僕らのブログコミュニティ「ALONES」
これにも書いてあるけど、
”「将来どうするの?」とか「卒業どうするの?」とか聞かれることが多くなって。『どうでしょうねー』『とりあえず、修論頑張ります』とか適当に答えていたんだけど、なんか、どっかで引っかかるとこがあった。なんか、そんなんで、今、4月からの自分振り返ってみるとさ、オモシロそうなイベントあっても、オモシロそうな誘いがあっても、どっかで『自分の修論進めないと。。』と思って避けてたことに気付いた。そうしないといけない気がして、そんな風に生きてた。これってこれまで自分が嫌ってた生き方でさ。
研究進めないと!とか思って、色々避けてた割には、もう12月なんだけど、研究テーマも決まっていない。オモシロい体験や刺激を避けた結果、それでも欲しかったものが遠のいている感じ。本末転倒ワロタだよ。まぁ、冷静に考えてみるとさ、俺、「対話」とかやってて、「他者の異なる価値観に触れることで、自分が見えてくる」とか言うくせに、異なる価値観と出逢う可能性が高い機会たくさん避けて来たのね。”
それに触れるチャンスが多いから、っていう単純な理由で羨んでいるなら、多分それは間違えていると思う。東京で活躍しているすごい学生とか、すごい経営者っていうのは、自分で数多ある機会の中から自分の進むべき方向をしっかりと決めて、選択しているんだと思う。だからこそ、ぶれていない、ような気がする。
ざっくりと羨むならやめたほうがいい。別に大阪(今住んでるから)とか京都でも確かに機会は圧倒的に少ないけど、個人的にはここに来てよかったってすごい思ってる。ここに来なかったら、今の自分がないと思うし。
ここに来たからこそ、東京のすごさというか羨ましさを感じたし、だからこそ、面白いことはないかって探すようにもなった。現実的だからかもしれないけど、妄想も楽しいけど、こうなっちゃったんだからもうそこで頑張るしかない。目も眩むような雲の先を見つめてたって、何かが変わるわけじゃない。
いま、何をしたらいいのかなー?とか、どうしたらこの状況をおもしろくできるかなー?って考える人のほうが、こうなったらいいのに…ってずっとうだうだしてる人よりずっとカッコイイと思う。
■言いたいこと:今を受け入れて、今をもっと面白くするしか生きる道はない。 変えられないものに妄想するより、今をワクワクさせるようなことをしたらいい。
・就活は楽にはならない。人それぞれ。比べられない。
・確かに機会は違う
・でも、もし東京にいたら、って考えても意味がない
・過去は変えられない
・東京にいたとしたら多分将来は変わっていたかもしれない
・機会が多すぎるからこそ、やらなくなってしまうかもしれない
・今の現状を受け止める必要がある
【今日のGood New】
芋けんぴ、久しぶりに食べたこと。
笑いに関わる仕事って、「どれだけのびのび(自由に)、その場を支配できるか」だと思うんだよね。「いかがですか?」で力を発揮するのは、ほんとうにむつかしいよなぁ。審査されても採点付けられてても、「おれの勝手だ」という姿勢でいられることが勝利につながるんだろうなぁ。
— 糸井 重里さん (@itoi_shigesato) 2013年1月27日