「ほんとにそうなの…?」ぐらいに疑うくらいがちょうどいい。
おはようございます!
顧客は本当になってほしいことよりも理想のことをいう傾向にあるから、それをそっくり鵜呑みにしても、役に立たないこともあるということ。
「美少女わんさかアニメばかりで、もっとおっさんとかが活躍するアニメが見たい」という話を聞く度に「マックでアンケートを取ると『もっとヘルシーなメニューが欲しい』というアンケが上位に来るが、実際ヘルシーなメニューを出すと全く売れない。顧客は嘘をつく」という話を思い出す
— ドンガメ Ⅵ号さん (@dongame6) 1月 20, 2013
これが本当かは置いといて、こういう「自分と直接関係ないと感じると、理想が自分の意見になってしまうということ」って確かにあるような気がする。心理学者とかじゃないから、ただ統計をとったとしてもこれが消費者の本心を示しているかなんてわからない。いや、むしろこういうアンケートだからこそ盛っちゃわないかな…?みたいなことすらあるような気もします。それに、毎日、毎時間人の考えなんてコロコロ変わるから、難しいなーっていつも思うけど。
本当に欲しいものって、たぶん時間をかければ出てくるはずだけど、街頭インタビューとかされたときに、普通だったらいつもそんなこと考えている人なんていないから、「こんなこと考えている…よな?」っていうことをよく言ってしまう、と思う。だから、どうしても本心と理想との乖離があるような気がします。
(例えば、「あなたの好きなものは何?」って聞かれると、「えーっと…。」ってなる感じ、あんなイメージだと思います。おいしいものとか好きなものを食べている時にはわかってるし、覚えてるんだけど、急にそういう質問されるとなんだっけ…ってなっちゃうやつ)
消費者は目先のことを考えるフシがあるから、どうしてもずーーーっと続ける店側のことではなく、あくまで自分のなってほしい姿しかイメージできない。
「なるかどうかはわからないけど、なったら嬉しいな」っていうふわふわした理想で話すしかなくなってしまうっていうのもしょうがないのかもしれない。
『じゃあ、どうするの?』っていうところまで考えられる人なら話は別だけど(そうなりたい)、アンケートでそこまで親身になれるか?って言われると、たぶんムリ。。
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”心理統計家たちは質問文を自分の思いつきだけで作るようなことはしない。あらかじめ「仕事にやりがいを感じている人」と「そうでない人」にインタビューして、彼らがどのようなことばで「やりがい」のことを表現するか確認したり。先行研究でどのような理論が提唱されているかを調べたり、同様な心理学的な調査が国内外でなされたことがなかったかを調べたりしてはじめて質問紙は作られる。
そしてそうやって作られた質問紙は、ふつう本番の調査の前にプレテストにかけられる。微妙に表現を変えたいくつもの質問項目を、数十名程度の人間に回答してもらうのだ。その結果、例えばほぼ全員「Yes」と答えるだとか、無回答者が多いといった、役立たずの質問項目は削除する。
次に因子分析の結果と照らしあわせて、事前に想定していた因子の構造となるように、複数の因子と相関を持つ項目や、どの因子とも相関しなかったような項目は削除する。”
まだ、いろいろ詳しく書いてあるけど、結局これを引用して言いたいのは、
『人はすごいあやふやだから無闇やたらに信じないほうがいい』ってこと。
「信じるな!!」っていうわけじゃないけど、「ほんとにそうかな…?」ぐらいには疑う心は必要な気がします。
信じ過ぎると、どうしてもそれが叶わなかったときに「失望」という形でドッカーンって降り掛かってきます。それって、両方ともいやだし、いいことない。
だから、それ以前の段階で「それで本当にわかってもらえるのかな…?」とか「理解できているのかな…?」みたいな、【疑いリテラシー】なんてものを身につけられると、時々楽になるのかなーなんて思います。
「かっこいい」とか「美人だ」とか「頭がいい」とか「趣味がいい」とか、そういうの(すごいなー)とは思うけど(お近づきになりたい)っていうのとはちょっと違う。「似たところがある・分かり合える部分がある」以外で誰かに、なんとかして近づきたいとまではあまり思わないな。
— もずお()さん (@m_o_z_u_o_) 2013年2月16日